By: デイブ・フェノイ
訳 木内希
科学者によると、私たちの体は7年ごとに細胞を入れ替えているそうです。7年ごとに新しい人間になるようなもので、それは可能かもしれません。
7年前の2014年 最高のボイスオーバーの仕事が終わってしまいました。 私は7年前 新しいストリーミングサービス、HULUの声に選ばれました。5000万人のHULU加入者が、それぞれの番組の前に聞いていた声です。しかし、突然、新しい経営陣が方針を転換したため、私はクビになりました。幸い、私はずっと前に学んでいました。あなたが獲得する仕事は、あなたの前には他の誰かがやっていたものだし、あなたの後にはまた別の誰かがやるものだということをね。何が起こるかは常にコントロールすることはできませんが、それにどう対処するかはコントロールできます。
その前年、私の友人であるジョーン・ガスキンズとルディ・ガスキンズが、またしても不可能なことに挑戦していました。彼らはすでに数年前から最高のボイスオーバーコンベンションの一つである「ザッツ・ボイスオーバー」をプロデュースしていましたが、同じ位の週末に「ボイス・アーツ・アワード」という別の大事業に挑戦するのは正気の沙汰ではないように思えました。業界の多くの人が信じられないと思っていたのですが、もちろん私は彼らを応援したいと思いました。そのような賞を企画しているジョーンとルディは何者なのか、なぜ私はお金を払って参加しなければならないのか、そして、彼らはこれでお金持ちになるのだろうか?と思いながら。
その第1回ボイス・アーツ・アワードで私はアナウンサーを務めました。アメリカ音楽賞、ビルボード賞、グラミーのミュージック・ケア、アカデミー知事賞、そしてNAACPイメージ・アワードを15年とたくさんの経験をしてきましたが、今までで一番やりがいのある生放送のアナウンスの仕事だったかもしれません。 事前に録音されたものはありませんでした。すべてが生で読まれ、台本はショータイムの直前に完成していたので、下読みの機会はありませんでした。もしそこにいるのに 名前を間違えたら? お詫びです。
第2回目のボイス・アーツ・アワードでは、バイリンガル声優のシルビア・ビラグランさんとアナウンスを担当し、英雄的存在の一人 ジェームズ・アール・ジョーンズさんと自撮りをしました。また、ビデオゲームデモ部門に応募し、受賞しました。初めての受賞ではありませんが、ボイスオーバー仲間が投票してくれるということは、それ以上の意味があります。
この7年の間に、SOVASは大きく成長し、規模も大きくなりました。夢は大きかったのですが、現実はそれ以上に壮大なものです。私たちは、ボイスオーバー・コミュニティとして、毎年一堂に会して業界とお互いを称え合うことを楽しみにしています。そして、この世界の発展に貢献した人たちには、ムハンマド・アリ人道賞を授与しています。
否定的だった人たちも、喜んで参加するようになりました。私はプレゼンターとして、時には受賞者として、長年にわたってボイス・アーツ・アワードの観客を見てきましたが、世界中のあらゆる人達に会い、英語とスペイン語で最高のボイスオーバーパフォーマンスを祝うことができました。
2020年は呪われているようです。パンデミック。アメリカ史上最悪の大統領。人種間の緊張の再燃。それでも私は、人種をめぐる正義のために 世界中で行進している数百万人の人たちのおかげで希望に満ちています。 ボイスオーバー業界は、新しい形に対応すべく進化しています。 私たちのホームスタジオを繋げること。Zoom、Source Connect、Connection Open、iPDTLなど数え切れないほどのアプリを介して、世界中のクライアントと、そしてお互いに繋がることが可能になっています。そして私たちは、このイベントを今年も継続できることになりました。2020年12月6日にボイス・アーツ・アワードをオンラインで開催します。th, 2020 when the Voice Arts Awards online.
さて、HULUの仕事を失ってから7年後、私は今までと同じように仕事をし、これまで以上に教える機会も増え、できるだけ多くのことを楽しんでいます。 みんなに乾杯。そして次の7年へ。